老人ホームでの仕事は、主にそこで生活している介護が必要な人のお手伝いをする事ですが、お世話をするだけではなく、その人達が楽しく生活していけるように日々コミュニケーションをとっていく事も大事です。
居住者にとっては、そこが家になります。一緒に住んでいる人やそこで働いている人は、ご近所さんのようなものです。そこでの人間関係がうまくいかなかったり、トラブルが起きたりするとそれだけで居心地も悪くなってしまいますので、そこで働く人は居住者同士の人間関係にまで気を配ってあげる必要があります。それをしながら作業をしつつ、お世話が必要な時間帯や呼び出しがあれば、その都度お世話をこなしていくのが仕事なので休憩する暇はあまりありません。
そんな中、人手が足りないという状態が続くので、働くスタッフからすると心身共に疲れやすくなってしまう職場が多いのが現状です。高齢者同士のトラブルが多い場所ですと、業務に差し支えが出てしまう位のレベルにまでいく可能性もありますし、老人ホーム内でのトラブルが事件に発展しているケースも数多くあります。その背景には、スタッフが不足している為に管理が行き届かないというのもあるのかもしれません。皆が笑顔でいられる環境を作るのは、スタッフだけが努力をすればいいものではありませんが、いい環境作りをする為にもまずはスタッフがいつも笑顔でいる事も大事です。仕事に追われてつい笑顔を忘れてしまう事もありますが、意識をするだけでも状況は変わってくることでしょう。