老人ホームで行われる介護の仕事は、1日の流れを基本としています。
まず、起床時から利用者の介護が始まり、トイレに連れて行ったり、朝食の介助や歯磨きなどを手伝います。食事の配膳は、その都度介護士が時間通りに行っていくため、食事の時間帯はそれなりに忙しくなります。その後は昼食までにコミュケーションを楽しんだり、リハビリのために介護士が行う簡単な仕事の手伝いを入所者にさせたりもするところもあるようです。そして昼食が始まり、利用者を食堂に連れて行って、食べ終えた後は各部屋や団欒室などに連れて行きます。夕食までの間は、入浴をさせる老人ホームも多く、入所者をグループ分けして交代でお風呂を利用させている場合もあるようです。
入浴中の介護は注意しなければならないことも多いので、2人態勢で1人の利用者の体を洗うことも珍しくありません。入浴後は、風邪をひかせないように素早く服を着させましょう。これを順番で行っていくので、入浴の仕事は体力や集中力が欠かせなくなります。
夕食までの間におやつを食べる老人ホームもあり、介護士がそれを配ったり、お茶を入れて回る仕事もあるようです。夕食は午後5時から6時までぐらいに始まり、食後は歯磨きを手伝って就寝の準備をしていきます。ベッドのシーツを取り替えるのも介護士の仕事で、その作業は毎日ではなくても定期的に行われます。だいたい午後9時ぐらいに消灯を迎え、夜も夜勤の介護士が見回りや入所者の世話に対応します。
以上のような1日の流れの他にも、レクリエーションを行ったり、散歩や買い物に同行する仕事もあるようです。老人ホームによっては、仕事が細かく異なる場合もあるので、確認が必要です。